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お城にサウナ?「デコ」って何?福島県三春町の「謎」に迫る歴史探検ツアーレポート

お城にサウナ?「デコ」って何?福島県三春町の「謎」に迫る歴史探検ツアーレポート
更新日: 2023.11.01

ツアーレポート

2023年10月14日、15日に東京駅発『歴史探検・三春町の旅~お城にサウナ?「デコ」って何?お寺がたくさんあるのはなぜ?~』ツアーが行われました。今回のツアーの目的は、1500年代から城下町として栄え、「東北の小鎌倉」とも呼ばれている独特な歴史・文化が今でも息づく三春町を“歴史”の観点から探ること!東京や神奈川から、全部で6組・16名の方が参加されました♪

日本三大桜「三春滝桜」の町として知られる福島県三春町。桜が有名な三春町ですが今回のツアーの試みは、三春町の歴史・文化を楽しく知ってもらうこと。
1日目は、地域に根差した文化を中心とした体験、2日目は自分たちのペースで三春町を巡る町あるき。
とくに2日目の目玉が、謎解きクイズラリー。寺社仏閣など歴史スポットをめぐりながらヒントを集めてクイズを解いたり、写真を撮ったりSNSに投稿したりしてポイントを集めます。上位3組に三春町産の野菜やお米などをプレゼント!というお楽しみ企画です。


お昼前に到着したご一行がまず体験したのは「三春城VR※」。
坂上田村麻呂の末裔とされる戦国大名田村家の居城であり、「独眼竜」の異名で知られる戦国武将・伊達政宗の正室 愛姫(めごひめ)の生誕の地でもある三春城。現在は整備され城山公園になっています。
三春交流館「まほら」付近のVRスポットで、スマートフォンアプリを使ってかつての断崖絶壁(!)に建つ三春城や当時の城下町の様子について知ってもらいました。

三春城VRとは…今は失われ、見ることができなくなってしまった三春城を高精細CGVRによって復元。ありし日の史跡の姿を見ることができます。現在は、スマートフォンアプリ「ストリートミュージアム」と、三春町歴史民俗資料館に常設されている「三春城バーチャル遊覧」の2種類が楽しめます。

三春城VRを見た後は、場所を移動して八文字屋お食事処ほうろく亭でランチタイム。お食事処ほうろく亭は、身土不二※の心を大切に地場産の食材を活かした料理が味わえるお店。女将さんの説明を聞きながら三春の郷土料理ほうろく焼を味わっていただきました。
※身土不二(しんどふじ・しんどふに)とは・・・地域で作られた農産物をや水産物を、地域で消費しようという意味。

ランチの後は三春町歴史民俗資料館へ移動して、職員の渡邉日向先生に三春町の歴史を楽しく解説していただきました。
三春城にサウナがあった?デコ屋敷の「デコ」って何?お寺の数が多いのはなぜ?などのさまざまな疑問を、三春町の歴史をひもときながらわかりやすくお話ししていただきました。
館内に設置されているVRゴーグルでは、スマートフォンアプリとは違った三春城VRを体験。360度見渡せる三春城にみなさん感激!食い入るように見ていました。企画展では、今年没後100年となった三春町出身の政治家・河野広中氏など、三春にまつわる歴史・偉人についても見学しました。

三春町歴史民俗資料館を後にした一行は、徒歩で福聚寺へ。
福聚寺は戦国時代の三春城主田村家の菩提寺である臨済宗の寺院。静寂な堂内と、厳かな空気の中で坐禅体験を行いました。自分自身に向き合える貴重な体験でしたが小学生の参加者には難しかったようです。
※福聚寺の住職は玄侑宗久さん。三春町出身で、芥川賞を受賞した作家でもあります。

福聚寺で坐禅体験をした後は、バスの待つ三春町役場までサイクリング。福聚寺近くの中町駐車場から三春町役場までは、桜川という川が流れていて、川べりをゆったりとサイクリングし、城下町の面影が残る風景を楽しみました。

今夜の宿泊する三春の里 田園生活館にチェックイン後は、その近くの自然観察ステーション内にある、ベクレルセンターでお話をうかがいました。ここでは町内外の野菜に含まれる放射性物質の測定を行っており、主に三春町で採れた野菜等の検査をしていますが、現在ではほとんど検出されることはなく、食の安全が戻っていることが分かりました。

ベクレルセンターでお話を聞いた後は、自然観察ステーション研修室で三春駒の絵付け体験。
旧三春藩は和紙で作る張り子人形作りが盛んでした。坂上田村麻呂の伝説に出てくる三春駒やだるま、干支の人形など種類もたくさんあり、お正月のだるま市ではたくさんの人が新しいだるまや張り子人形を求めて賑わうほど!民芸品の三春人形や三春駒を制作しているデコ屋敷大黒屋さんから指導を受けて、自分だけのオリジナルの三春駒の制作を楽しみました。

絵付け体験を終えたら、この日の夕食はBBQ!
すっかり日が落ちて、冷え込んできましたが、あったか~い芋煮汁で体を温めながら、お父さんが腕を振るったり、子どもたちも手伝ったり、大人はビールを堪能したりと、みんなで美味しい時間を過ごしていました。

翌10月15日は残念ながら朝から雨が降ってしまいました。自転車で町内を巡りながらのクイズラリーの予定でしたが、あいにくの雨のため徒歩で町内を巡るかたちに変更。クイズ用紙を片手に、ヒントを求めて町内の歴史スポットを巡りました。
町なかを周りながら、寺社仏閣で御朱印をいただいた方や酒屋さんや和菓子屋さんの地酒やスイーツをお買い上げいただいた方など、みなさま各々の楽しみ方をしていました。

クイズラリーを終えたら、最後の体験場所、自然科学ミュージアム「コミュタン福島」へ。ここまでは三春町の歴史や文化がメインでしたが、ここからは三春町や福島県の未来にも触れました。
福島県で起きた大きな歴史的出来事である東日本大震災と原発事故。コミュタン福島では、その時に何が起きていたのか、そして復興ために何を行っているのか、そして今年話題になった処理水の海洋放出についてスタッフさんに解説していただきました。わかりやすい解説に、みなさん真剣に耳を傾けていました。360°ドームシアターや、正しい放射線の知識や、震災復興の力となるクリーンエネルギーなどをゲーム感覚で体験する展示では、お子さんが夢中になって「集合~!」の声に気づかなかったほど(笑)とても楽しんでいただけたようでなりよりでした。


最後は「三春の里 田園生活館 里の茶屋」でわっぱ飯セットで昼食です。自然が豊かで農業も盛んで、お米や野菜など実は食材の宝庫!な三春産の野菜や米を使った料理を茅葺きの古民家で味わいました。

宴もたけなわ?になり、ここでクイズラリーの最終結果発表!
1位のご夫婦はこまめにSNS投稿し、ぶっちぎりの1位に輝きました!

1位の参加者には、三春駒しろまるのぬいぐるみ(写真)と、三春産新米5kg・野菜詰め合わせ、2位・3位には、三春駒くろすけ・しろまるぬいぐるみキーホルダー2個と、三春産新米3kg・野菜詰め合わせ、4位~6位には、三春駒くろすけ・しろまるぬいぐるみキーホルダー1個と、三春産新米1kg・三春滝桜クリアファイルがそれぞれ贈られました。

参加者のみなさんには、三春町の歴史と文化の魅力を体感していただく2日間でした。行程にできる限りの体験を詰め込みましたが、まだまだある三春町の歴史と文化のほんの一部です。2日間を経て三春町の印象が大きく変わった、いろんな魅力があることが分かった、町並が綺麗で食べ物のもおいしく文化財の数に驚いた、歴史・文化以外の魅力を知るためにまた来たい・・・などなどいろんな魅力に気づいていただけました。
2日目は雨に降られ天候に恵まれませんでしたが、2日間でたくさんの三春町の思い出を作っていただけたと思います。

イベント名
お城にサウナ?「デコ」って何?福島県三春町の「謎」に迫る歴史探検ツアーレポート

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