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『人』 令和5年希望の一文字
令和5年 希望の一文字は『人』
更新日:
2023.01.16
令和5年 希望の一文字は『人』
アフリカで発生した現生人類は、今や地球の存亡を脅かす存在になった。自然を回復不能にできるほどの道具と技術を、我々は不用意に持ってしまったのである。しかし期待できるのも「人」しかいない。「平和」も「復興」も「医療」も「芸術」も、みな人間だけが産みだした叡智と技術ではないか。
あとは竹取の翁がかぐや姫に出逢った時のような、明るい「希望」が欲しい。光さえあればわざわざ闇を消す必要はない。
玄侑 宗久
*歴代の「希望の一文字」*
●平成22年『発』・平成23年『根』・平成24年『興』・平成25年『地』・平成26年『破』・平成27年『竹』・平成28年『生』
⇒続けると、「発根興地破竹生」(根を発し、地を興す破竹の生)と句が完成します。
●平成29年『夢』・平成30年『醒』・平成31年『遇』・令和2年『翁』・令和3年『香』・令和4年『久』・令和5年『人』
⇒続けると、「夢醒遇翁香久人」(夢醒めて翁に遇う、香久の人)という句になります。
この句の意味は次のとおりです。
なぜか竹の中で眠り込んでいたその人は、竹を伐る音で目覚めた。
夢から醒めてみると目の前に優しげな翁が驚いているではないか。
人は生きている間に何度も目覚め、そのたびに誰かに出逢い、新たな現実に向き合う。
まずは香具耶姫のように新たなその現実に溶け込んでみること。
人生はそうして豊かになっていくのではないか。